2026.10.09
清水五条駅徒歩5分、1,480万円の京町家。路地奥の小さな平屋に見つける、京都らしい暮らし
清水五条駅徒歩5分、1,480万円の京町家。路地奥の小さな平屋に見つける、京都らしい暮らし
京都で住まいを探すとき、「清水五条の京町家」という選択肢にも目を向けてみませんか。新しくて便利な住宅だけが、魅力的な住まいとは限りません。
観光客で賑わう東山の街。その中心部から細い路地を進むと、昔ながらの木造住宅がひっそりと残っています。
今回ご紹介するのは、京都市東山区五条橋東三丁目にある、販売価格1,480万円の平屋の京町家です。
京阪「清水五条」駅から徒歩約5分という便利な立地でありながら、路地奥ならではの落ち着いた雰囲気が魅力。
建物には相応の傷みがあり、購入後の改修が前提となりますが、古い木造住宅の趣を生かしながら、自分だけの住まいや京都での活動拠点をつくる可能性を感じさせる一軒です。
物件概要
所在地 京都市東山区五条橋東三丁目407番5
価格 1,480万円(ご相談ください)
交通 京阪本線「清水五条」駅 徒歩約5分
土地面積 54.14㎡(公簿)
通路負担 約9.61㎡
建物面積 27.43㎡(公簿)
現況建物面積 約38.58㎡(簡易測量)
構造 木造平家建
間取り 2K
築年月 不詳(1912年の登記記録あり)
現況 空家
接道状況 幅員約1.60mの西側道路(非道路)に約1.80m接道
取引態様 仲介
1.清水五条の京町家が持つ、京都らしい「路地奥」の魅力
この物件の大きな魅力は、京都の中心部にありながら、細い路地の奥に位置していることです。
五条通や東大路通へのアクセスがよく、京阪電車を利用すれば、大阪方面への移動にも便利です。
周辺には清水焼に代表される陶芸文化が息づき、清水寺や六波羅蜜寺など、京都の歴史を感じられる場所も点在しています。
一方、路地に面した住宅には、車が直接乗り入れられないことや、荷物の搬入に手間がかかることなど、一般的な住宅とは異なる不便さがあります。
その不便さも理解したうえで、静かな住環境や昔ながらの街並みを大切にしたい方には、興味深い立地ではないでしょうか。
2. 和室と洋室がつながる、コンパクトな平屋
間取りは、約6帖の和室、約4.5帖の洋室、約4帖の台所で構成された2Kです。
室内には木製の天井や建具、畳敷きの空間が残り、昔ながらの住宅の雰囲気を感じることができます。
特に印象的なのは、部屋同士が建具でつながる構成です。
建具を開ければ空間が連続し、閉じればそれぞれ独立した部屋として利用できます。
また、天井の一部には光を取り込む採光部が設けられており、室内の明るさを確保するための工夫も見られます。
一方、壁や床、建具には経年による傷みが確認でき、改修にあたっては表面的な内装工事だけでなく、建物の状態を十分に目で見て確認することが必要です。
3.清水五条の京町家の改修費用と活用できる補助金
この建物の魅力は、完成された住宅を購入するのではなく、暮らし方に合わせて空間を整えていけることです。
古い京町家を購入する際に気になるのが、改修費用です。
今回の建物は、現況の簡易測量で約38.58㎡(約11.67坪)のコンパクトな平屋です。
室内には昔ながらの木製建具や天井が残る一方、壁や床などには経年による傷みが見られます。また、間取り図には浴室が記載されていないため、居住用に改修する場合には水回りの整備も必要になると考えられます。
建物の状態によって大きく変わりますが、屋根・構造・水回り・内装まで含めた全面的な改修では、1,000万〜1,500万円程度をひとつの検討目安としておきたいところです。
ただし、これは現地調査前の概算であり、構造材の傷みや雨漏りなどが見つかれば、さらに費用がかかる可能性もあります。
京都市の京町家改修補助金
京都市では、歴史的な京町家を保全・継承するため、改修費用の一部を支援する制度を設けています。
2026年度には制度が拡充され、京町家の指定状況によって次の補助が用意されています。
未指定京町家の場合、一般的な内装・設備改修がそのまま補助対象になるわけではありません。歴史的な外観を模範となる姿へ整え、工事後に個別指定を受けることなどが要件となります。
また、指定された京町家でも、工事内容ごとに対象範囲や上限額が定められています。
本物件がどの区分に該当するかは確認が必要ですが、外観を保全しながら改修する際には、検討しておきたい制度です。
耐震改修には最大300万円の補助制度も
もう一つ注目したいのが、京都市の「まちの匠・ぷらす」です。
2026年度は、条件を満たす京町家の本格的な耐震改修に対して、最大300万円の補助が設けられています。
古い建物では、見た目の美しさだけでなく、安心して住み続けるための耐震性能も大切です。
京都市の無料耐震診断などを利用し、建物の状態を把握したうえで改修計画を立てることができます。
制度の詳細は、京都市の公式サイトで確認できます。
4.清水五条の京町家を購入する場合、外観や価格だけでなく、再建築の可否も重要な判断材料になります。
この物件を検討するうえで、必ず理解しておきたいのが再建築不可という条件です。
敷地は幅員約1.60mの西側通路に約1.80m接していますが、この通路は建築基準法上の道路ではありません。
そのため、一般的な住宅地のように、建物を取り壊して自由に新築することはできません。
また、再建築不可の物件は、金融機関によって住宅ローンの利用に制約が生じることがあります。
古い京町家は、既存建物を適切に維持しながら活用することが重要です。
5. 1,480万円という価格をどう考えるか
物件価格だけを見ると、東山区の駅徒歩圏で1,480万円という条件は目を引きます。
1,480万円で完成した住まいを手に入れるのではなく、1,480万円で京都に自分の居場所をつくるための土台を手に入れる。
そのような考え方が、この物件には合っているように思います。
まとめ|古い家を残しながら、京都で新しい暮らしを始める
京都の町には、新築住宅では味わえない魅力を持つ古い建物が数多く残っています。
今回ご紹介した清水五条の京町家も、その一つです。
駅から徒歩約5分という利便性、路地奥の雰囲気、コンパクトな平屋という構成。
一方で、再建築不可という制約や建物の老朽化など、購入前に解決すべき課題もあります。
だからこそ、価格や立地だけで判断するのではなく、改修後にどのような暮らしが実現できるのか、専門家とともに考えることが大切です。
京都で暮らすことは、必ずしも新しい家を建てることだけではありません。
長い時間を経て残されてきた建物に、新しい役割を与える。
そんな住まい選びも、京都ならではの選択肢ではないでしょうか。









